都市の駅近に筍の様に立ち並ぶタワーマンションを見ると、このマンションは大丈夫だろうか?
ふと、そう思ってしまいます。
マンション管理のコンサルタントとして、多くのマンションを見てきましたが、14階未満の
マンションに比べ、タワーマンションは、修繕費が多くかかります。
12年〜17年周期(マンションによる)に行う大規模修繕工事も14階未満のマンションより
仮設工事(足場)などの費用がかさみますが、それ以上に高層用エレベーターや大型の電気・消防・給排水設備
や機械式駐車場設備などの他、高級マンションならではの 共用部の施設維持に係る修繕費用などが
各区分所有者の月々の修繕積立金から支払われるのです。
新築で入居したての頃は、マンションの外観も各設備も新しく、修繕の必要がありませんが、10年を超えた
ころから、少しづつ修繕が必要となり、12年目にはそろそろ大規模修繕工事の時期となり、大規模修繕工事
を終えると、給水ポンプやインターホン設備の交換時期となり、それが済むと機械式駐車場のリニューアル
消防設備の更新などをしている間に、2回目の大規模修繕工事が来て、築25年を過ぎるとエレベーターの
更新時期となり、そこでも多額の資金が必要となります。
また、玄関扉やサッシ等の建具更新まで入ると更に大きな費用が掛かります。
高層にお住まいの富裕層の方達は、いくら費用がかかっても綺麗な状態を保っていれば良いという意見が
多いのですが、マンション(共用部)は低層・中層・高層の住んでいる階に関係なく、所有者全員の
共有財産ですので、できれば自己負担を抑えたい方が多くいらっしゃいます。
マンションの管理組合活動に日頃から目を向け、無駄な出費がないか、チェックをしてみましょう。
マンション管理を委託している管理会社に丸なげでは、上記の大規模修繕工事や設備の更新よりも
日常の修繕費で、適正価格より高額の費用を請求されている場合があります。
殆どの管理会社は実勢価格より2割〜3割(多い所は10割)の利益を乗せて見積を出してきます。
お気をつけください。
管理会社に不安や不信な点がありましたら、いつでもご相談ください。