管理組合の理事の決め方に輪番制を採用している管理組合が多いのですが、理事が持ち回りという面では公平な仕組みですが、
下記のような問題点もあります。
① 理事に選ばれても理事会に出席しない方がいる。
② 持ち回りではあるが、育児や長期出張や単身赴任等の理由で理事を受けることができない場合がある。
③ 高齢や病気、介護等の理由によりできない方もいる。
④ 長期滞納者が輪番により理事になる場合がある。
⑤ 外部所有者が多くなるとグループによっては理事の候補者の少なくいグループができてしまう。グループにより不公平感が出てくる。
上記のような方が多くなってしまうと、理事会が成立せずに、管理組合の運営に影響が出る場合があり、管理会社任せの理事会になってしまいます。
理事になったら必ず理事会に出席する、出席できない理由が明確で、他の理事の理解をえられるなら理事を辞退することも可能な制度を導入するとよいと思います。
また、輪番制は公平ですが、立候補も同時に取り入れ、管理組合運営に積極的で意識の高い方を中心に理事をお任せすることも必要だと思われます。
あるマンションでは、管理会社が輪番制を利用して、大規模修繕工事の前年度の理事会メンバーを管理会社の関連会社や取引先の関係がある方を中心として理事役員を固め、管理会社が大規模修繕工事を受注するといったケースもありますので、輪番表の内容や順番等は、よく把握し、注意する必要もあります。
役員候補者選出細則(案)をあるマンションで定めました、よくできた細則なので、よろしければご覧ください。