昨年、東京都の最低賃金が時給1000円を超えました。清掃員や管理員の時給もそれに伴いアップされていて
募集広告を見ると、地域にもよりますが、時給1050円~1200円位までとなっています。
管理会社はこの時給プラス、自社の利益、交通費、福利厚生費、消耗備品代などを加え、管理組合に管理委託費として
請求されます。年々上がる時給に対し、管理会社の方針として数年先まで見越した大幅な値上げを要求する場合もある
とのことです。これに対して管理組合は黙って要求を受け入れていては、管理組合の資産が減ってしまいます。
最低賃金の上昇分は致し方ない事実ですが、利益や交通費、福利厚生費、消耗備品代などを一律の割合での値上は
管理組合としての不利益となりますので、そこは交渉の余地があります。
また、人件費の高騰を理由に、定期清掃や消防設備点検、植栽維持管理等の人的作業の委託費についても同様に
値上げするケースが増えています。
定期清掃や消防設備点検、植栽維持管理等については、管理組合が直接契約することで、管理会社の利益などを
省くことができ、値上げ要請前よりも安くなることもありますので、一度、ご検討してみてください。
理事会だけでは、検討が難しいと思われましたら、いつでも当事務所へお問合せください。